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衣の詩 着物スタイリスト服部 美鳥
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 ■アンティーク着物をめでる気持ち
 ■長襦袢を楽しもう
 ■振袖時代考
 ■ウールの着こなし
 ■時代を取り持つ小物
 ■銘仙の事
 ■ウール着物の事
 ■男の粋「肩裏」
 ■半襟で女の粋
 ■木綿の着物に銘仙の羽織で決まり
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アンティーク着物をめでる気持

このところアンティークの帯や着物の問い合わせが増えています。
アンティークの持つ特徴の一番は色相や柄、文様、刺繍、手描きなどがその当時の時代を反映し、尚且つあつらえを依頼された方の思い入れなどが、職人を通して一枚の一本の着物や帯を成立させ、生みした結果であることが見えてくることです。

生地に染められた紫や朱赤、黄色は、それぞれ植物を原材料として生み出された染めの色ですが、例えば紫の色から目に見える様々な艶は、赤は入っているか、藍が入っているかで随分違った紫の艶を出してくれます。

昔から紫は憧れの色、高貴な色というイメージがあります。古く奈良、平安から高貴な色として栄えた結果なのだろうと思います。

紫の色の中にモミジ、梅、竹、松、菖蒲など日本の木々や草花が描かれた訪問着や留袖、振袖などは平安の昔から少しも変わっていない図柄であり、これらの職人の手描きや染色の技巧は、経年で色あせなど生じるものの、着物が醸し出す色の世界に現代の女性も魅力を感じているのではないかと思うのです。

現在プリントの技術が発達を遂げ、絹でも木綿でも化繊でもどのような文様もすぐさまプリント出来ます。早く安価にきれいに仕上がるプリント技術のために、洗える着物などにおける金額的なその価値は大量生産の経済性の中で決定されます。

何日も何日も手間をかけて仕上げた職人に、誇りの代償として技術料を支払うことで金額的な価値が決められてきたアンティーク着物と洗える着物との違いは、時間を経たときにはっきり認識されるような気がします。

着物を愛する方々が、アンティーク着物を追い求めたくなる気持ち、それは手間暇をかけたときに初めて生まれる美しさゆえではないかと思います。
しかし着物に描かれた図柄だけは時代のはやりすたりで好みも変遷するようです。

梅の花の図柄が大好きで….とおっしったお客様がついこの間当店にアンティークのお問い合わせをしてくださいました。昔主役だった梅、今はどちらかというと桜に主役を奪われた観があります。でも今でも梅が描かれた着物を求める女性がおられ、衣の詩の中で発見していただけました。

それはアンティークを愛している女性の一人としてとても嬉しく「お役に立った」事がありがたく、思えたことでした。
余談ですが昔の夏物によく出てきた萩の図柄は若い人には親しくないのかナーと残念です。秋の花は菊ばかりではありません。野に咲く桔梗おみなえしの柄を探してみてください。涼し気を求めて夏着物に身を飾った昭和の女性の心持ちが伝わってくるようです。


長襦袢を楽しもう

着物が好きになってきたという女性に、是非長襦袢の楽しさを聞いてもらいたいと思います。女性の着物には振りがあります(男物には振りは縫ってあって長襦袢は見えません)その振りから長襦袢の文様・色柄がのぞくのです。チラッとしたその艶っぽさは女性ならではの楽しみなのです。何枚か着物を集められた方は、着物に合わせてどうぞ長襦袢を集めて見ては如何でしょう。

長襦袢の楽しみは、まず襟から楽しめます。いろいろな半襟をつけます。刺繍物やしぼり染めなど襟の収集は奥が深いものですし、また古布からご自分で作られるのもオリジナルで最高ですよネ。

当店には仕事柄いろいろな物が集まります。アンティークの中にはとてもおもしろい柄や、今ではみられない染め付けの物などがあります。図柄も堂々とした風格を思わせる物、愛らしい物、多彩であたたかさ・強さを感じさせる色調のものなどが歴史を超えて今現れたという感慨深さを私たちに与えてくれます。

その昔燃えるような緋色の長襦袢を着たのは、緋色で体を温める効果がある事と、魔よけの意味があったのです。明治・大正・昭和の初めまではもみと言って、ベニバナで染めた朱赤の絹胴裏がつけられていました。現在は赤の裏地から、ピンク、白に変化してきていますが、長襦袢も赤がだんぜん多かったと思います。赤の襦袢に金箔が施されている物は上等の長襦袢で、女児一つ身や晴れ着、留め袖用として用いられておりました。

赤地に友禅で多彩な柄が染め付けられているものがあります。商いを生業とされていたのでしょう。長襦袢いっぱいに恵比寿や大黒が描かれている物や長襦袢いっぱいに扇面文様がそめられているものなど、着物に合わせてその長襦袢を取り替えて、いつくしみながら密かな着こなしの楽しみをしておられたのだろうと歴史を振り返ることができます。

“うそつき”と言って、振り(袖の部分)だけに手をかけて楽しむ事を、大人の女性はよくご存じです。そでの部分を自分の好みの柄にとりかえ、そでの部分からチラリっと見える粋を演出して楽しんでいたわけで、昔も女性はおしゃれについては探求心が深かったのですね。一般的な袖丈で50cmくらいですから、片袖で1m両袖で合計2mの布を今の袖につけることで振りから見えるあなただけの粋で外出してみられては………. 着物の醍醐味を味わえるのではないかしら。
    
       緋色             恵比寿大黒            扇面              うそつき
    


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振袖時代考  着物の華やかさは今も昔も振袖だったのですね!

 古い振袖が入荷しました。これは大正時代の柄です。
 胴裏の赤いもみも、とても上等のもみが用いてあります。良家のお嬢様の ためにお誂えになられたものだと思います。
 手描きの加工はもちろんの事ながら、刺繍や絞りの加工も丁寧で、時間をた っぷりとかけた職人の技が生きています。
 斬新さと豪華さが、それぞれに力を分担しながら、大切な振袖を仕上げてお り、一連の思い入れが見事に成果として生きています。

 一枚の振り袖を眺めていると、そんな物語が時代を経て伝わってきます。こ んなにも良い状態で当店にやってきてくれた縁をよろこび、この振袖を皆さ  んに見ていただきたく、掲載させていただきました。

 もみ* : 紅・紅絹   べにで無地に染めた絹布
  ベニバナを揉んで染めるからもみあるいはほんもみという







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ウール着物の着こなし


このところウールのリサイクル着物のお問い合わせが増えています。残念なのは身丈の長いリサイクル品が少なくて、長身の方からのお問い合わせにお答えできない事です。

ネットで当店をお訪ね下さって、身丈などの問題で発注をいただくまでには至らなくても、毎日、全国で、たくさんの方が当店HPを見ていてくださるのだと思うだけで、私は大変うれしいです。なぜ今ウールが若い女性にうけているのだろうと言うことについて、私の主観から少し発展して思いをふくらませてみました。

ウールが最盛期のS40年代、女性は嫁入り支度をして嫁ぐ事がまだ通常であった時代、和だんすがその嫁入り支度の主役を占めていました。和だんすの上段は観音開きの扉を開けると5-6段の引き出しになっており、そこには4-5枚のよそ行きあるいは儀式の着物や男物の着物を入れました。普段の着物は80%位がウールでした。新婚の住まいの中で新妻が着物にエプロン姿で待っている……それが新婚女性の定番イメージでした。その需要にぴったりがウールの着物ではなかったかと思われます。

少しよそ行きのウールと家の中で着る普段着用のウールと、ウール着物にも2種類くらいあったと思います。
今当店にやってくるリサイクルウール着物も2種類が現れます。一つは嫁入り支度でそろえられ、そして大切にしつけをしたまま、たんすにしまわれた状態のもので、また一つはこの着物は大好きでいつも着ていたのヨという形跡をもって現れる着物です。

今お問い合わせいただく着物も、やはりその当時よそ行きだったものと日常の生活を彩ってくれた物の両方があります。年齢やその方々の生活様式はわかりませんが、たぶん今の若い女性とその方たちのお母様の世代と、やはり同じ共通点があって、着物姿のういういしさ、しとやかさ、華やかさなるものに対する感性は似通っているのではないかと思います。

初めての着物姿への挑戦としてウールを楽しんで下さい。そしてウールは完璧に着こなせると自信をもたれた女性はリサイクルの小紋へ一歩進んでみては如何でしょう。現在は洗剤も良質の物がたくさん出てきていますし、洗濯機の機能も向上していますので、絹物のリサイクル着物を選ばれたとしても、専門店にクリーニングに出さなければいけないとすぐに考えなくてもよいと思うのです。襟汚れは「ベンジンでていねいに拭き取る」とか、日本人女性が着物を愛してきた気持ちを、今も変わらず持ち続けたいものです。
着物をたたむ。汚れを発見して手当をする。虫干しをする。 長襦袢の襟をつけかえる。 いろいろと面倒な事を喜びに変化させて、時間をゆっくりと止めながら、着物を心から体で受け止めて着こなし、着物を自分の生活の中に生かしてきた美しい日本の女性の文化を、これからも継承してもらいたいと思うのです。

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時代を取り持つ小物

和と洋、アンティークと今、時代錯誤の美を着こなすお手伝いが当店のモットーです。
あるお客様に戦後まもなくに作られた50-60年くらい前の帯をご購入頂きました。お母様から頂かれたお着物にこの帯を結ばれるとの事で、少しの時代錯誤感覚にピッタリなのですが、このような組み合わせを着こなす場合には
何か少ない面積で時代錯誤を取り持つ物が必要ではないかと思います。

たとえば髪飾りであったり、帯締めを丸ぐけのアンティーク調にされたりおしゃれ衿で襟元にアクセントをつけたリ、存在感のある帯留めで決めるなどなど.....です
参考までに当店で持ち合わせておりますsomethingを掲載させて頂きました。イメージ作りの参考になれば幸いです。
 

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銘仙のこと

 銘仙とは、先染の平織り絹織物です。銘仙が全国的に有名になったのは明治42年伊勢崎において<解し絣>(ほぐしかすり)の技法が開発されてからです。<解し絣>とは、仮織りした経糸に小紋と同じように型紙で捺染をし、仮織りの緯糸を解してから、本織りをする所からほぐし絣と呼ばれました。
それまでの、<しばり絣><板締絣>と比べて、柄、色も自由に複雑なデザインが可能となり、生産も飛躍的に伸びたのです。大正〜昭和期に、庶民のおしゃれ着として大流行となった。
銘仙の特徴は、何と言っても大胆な柄と色使いです。矢絣、 壷垂れ、麻の葉や幾何学模様など..、.  現在骨董市や古着屋さんで目を引くかわいいアンティーク着物が銘仙なのです。
長らく全盛を誇った銘仙も戦時下に、きものどころではなくなり、生産が途絶えましたが、戦後、いち早く復活しヤミ取引の好材料となりました。中心産地である戦後も伊勢崎が中心産地でしたが、昭和30年台に入り、ウールのきものが銘仙の技法をそのまま取って代わり、昭和40年台にはウールきものが全盛となったのです。
現在、<解し絣>の技法を用いて銘仙の復刻版が織られ出しました。まだ生産量も少なく、そんなに安い生地では有りませんが、今でもハッとするかわいい柄の銘仙生地が販売されています。
銘仙のアンティーク着物は、当時の人が小柄だったため、今の若い人には身丈が裄が足りないものが殆どで、袖を通すこともできない場合があります。また銘仙は着たいけれども、アンティークはイヤというお客様もおられます。そのような方のために、当店でも復刻柄の銘仙を用意させて頂いております。銘仙の着物もいいですが、木綿の着物にあわせて銘仙の羽織をお誂えになったら、すてきなおしゃれ着になることと思います。
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ウール着物のこと

 ウールは羊の毛を精練、紡績して糸を作り織り上げた毛織物です。ウール(ラシャ)が 日 本に輸入されるようになったのは、室町時代末期のころからです。 ポルトガルの商人が日 本に持ち込んだのが始まりです。当時は南蛮渡来の輸入品ですから高級品です。当然、長い 間庶民がおいそれと身にまとうことはできませんでした。ウールの着物を庶民が一般的に着 るようになったのは、 昭和に入ってからです。戦前はセルやメリンス、モスと呼ばれてい ましたが、ウールと呼ばれるようになったのは、戦後衣料不足の時に洋服地を転用したこと から呼ばれるようになったそうです。  ウールのきものは戦後に安価な普段着として銘仙、 お召にかわって広く普及しました。 そのおかげで昭和30年台には銘仙が姿を消しました 。絣調、大島調、小紋調など織り方や色・柄が多彩で、大人気を博したウールもその盛時は 短く、昭和40年代後半からの高度成長のなかで、1億総中流時代を迎え、きものが高級志 向に走ったため衰退し、昭和50年代以降ではほとんど市場で見かけなくなりました。今で もシワになりにくく保温性にもすぐれたウールを愛用される方は多く、 最近は気軽に楽し めるお洒落着として人気が復活しています。着物用ウールは、ナイロンなどが少し入ってい て、 ざぶざぶ洗っても、結構縮まないし、ドライに出しても、洋服並みの値段で済みます。 けっこうオシャレなもの多く、普段に着物を着る人にはとても良い物だとおもいます。
 現在は気軽に着られる着物というとポリエステルが中心になっています。柔らか物の普段着用にはポリエステルもいいけど、 固い着物としては、夏は木綿、冬はウールが気持ちいいです。
今の中高年の方たちのタンスの中には着なくなったウールがどっさり眠っています。当店では上質のユーズド品を集めて、安価にリサイクルさせていただいております。アンティーク着物のように小柄な人向けではありませんので寸法的にも問題なく、タンスの肥やしになっていた物が多いので新品同様で、若い人が気軽におしゃれできる柄も多く、じっくり選んで下されば楽しい普段着になると思います。
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男の粋 「肩裏」

江戸の時代より江戸っ子は裏に凝るのが粋とされてきました。長襦袢や羽織の裏地、肩裏は普段目につかない部分です。目に付かないところにお洒落を・・・これが日本の「きもの道楽」というものですが、特に肩裏には表地よりもお金をかけて、凝った柄、粋な柄、高価な布地などで着飾る。何かの拍子にチラリと見える長襦袢や、さりげなく脱いだときに見える肩裏に自分流の粋を主張してきたのです。江戸時代中頃には庶民の経済力が伸長したために、当然の結果として一般に華美な服装となり,これを見た幕府は庶民に対する服装規則を厳しく定めました。江戸時代継続的に発令された奢侈禁止令は、武士、町人に対し布地の種類から染め色までを指定しました。
それでも江戸っ子はめげずに粋な反発をしていました。すなはち表は一見地味にし、裏地・下着へと贅沢を潜行させたのです。着物地、染め色の規制された中、着衣の裏地に趣向を凝らして粋を競い合い、禁止されている正絹を使ったり、染め色も派手な色合いなどで隠れたところに贅を尽くすことを「粋」とした文化を創り上げ、江戸っ子が今の時代に続く日本人のおしゃれ文化を遺してくれたのでした。

当店でお作りになるオリジナル作務衣の肩裏には、ご本人のご希望によりアンティークの
羽裏を用いたり、新たにお誂えで手描きさせて頂いたりしております。


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半襟で女の粋

江戸時代も中期になると大きな都市は繁栄し 町人も富を築き、公家や武家のような贅沢な暮らしを目指すようになりました。それまで最先端技術でつくられた染め織物は限られた一部の上流階級のものであったのに染料の改良で 複雑で色鮮やかな反物が一般大衆の手に届くものとなりました。 しかし それをみた幕府は 奢侈禁止令を出し 紅や紫 金糸銀糸などの庶民の華やかな衣装の着用を禁止します。そのため 町民は仕方なく幕府のおふれに従い、江戸の中期〜後期にかけて、いわゆる江戸の粋、粋好みというのができてきまして、一見地味な茶や黒に、織りや染めに変化をつけて、四十八茶・百鼠といわれるように微妙な色の変化を楽しむようになりました。
そういう時代なので、逆に襟などに派手な色をきゅっと入れてアクセントをつけることでおしゃれをする事が発達しました。襦袢の襟元についているのが半襟です。襦袢の襟が本襟というのに対して、それよりも短いので半襟という名前になっています。しかも半襟は顔に一番近い部分なので、顔を引き立てる物として非常に重要な小道具となったのです。このような流行をはやらせたのは、やはり役者さんや花魁など一番おしゃれに気を使う人たちでした。

衣の詩ではひと昔まえには着物として活躍していた布を再びオシャレ衿としてよみがえらせました。いずれも創作手作り作品です。当店で着物を着て頂くときに活用しております。
    

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木綿の着物に銘仙の羽織で決まり!

るるぶのモデルさんに着て頂いた写真を見て下さい。当店で着付けを担当させて頂きましたが、伊勢木綿のきものに銘仙の羽織を合わせました。なぜか絶妙のマッチングをします。木綿と絹のコラボレーションではありますが、縮緬の羽織では格調高くなりすぎるのです昔も今も銘仙は街着なのだとおもいます

   衣の詩では復古柄の銘仙を用意させて頂いております



      写真は伊勢木綿の着物に銘仙を置いてみたものです。
             とてもよくマッチします。





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