昭和２０年代　　袋帯のような文様で、あやめやはぎ、
つやぶきのデフォルメが織られています。日本の美の
顕彰ではないかと思われる文様を夏帯の中に取り入れ
られているのは、夏に大切な場面で使用される帯
だったのでしょう。使用感というよりは保存中に生じた
ソミのような物を感じますが、汚れたという様な感じ
はありません。地色が白い側には金と銀が織り込まれ、
反対側の朱の地色の方は金銀糸は見られません。
どちらの面も経年の割にはきれいで、夏着物には
ピッタリと似合います。暑い夏の一時、歴史を感じながら
自分だけの大切な時間を創っていただきたいものです。

単位	B	C	D
ｃｍ

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