昭和５０年代　　金糸がふんだんに用いられた
変わり博多織の帯です。遠山の稜線を描きながら
それらを緻密にし、しかも各々の部分の文様の織り柄が
違います。それらの全ての型を起こし、金銀箔で色彩に
アクセントを付けています。地色の黄土茶とグレイの濃淡、
オレンジに金を蒔絵のような加工を施しながら、ほのかに
陰影を作り、谷を流れる川にはグレイ地に箔を蒔き、
高級絵巻物の様な帯の成形が、品質の良い高価な
博多帯を求められた大人の女性が選ばれたのでしょう。
殆ど使用感は感じません。
しゃんとした形でた佇んでいます。
この帯は盛夏の時期以外は一年中結べる帯ですが、
夏帯として掲載しました。紋附きの無地、色留め袖、
訪問着、附下げに、単衣の時期の正装に合わせて
欲しいですね。着用の年齢は40代以上の方でしょうか。
お茶席やお呼ばれなどに、決して失礼にはなりません。

単位	B	C	D
ｃｍ	９７	１５．５	２５８

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