昭和20年前後 戦中戦後期の夏物晴れ着では ないかと思われる。地色はグレイシュブルー、桐の葉の 図柄。それぞれの桐の色遣いが、渋めの色相から 華やかさを強調した色相まで、配置を工夫しながら 見事に変化させた技巧は、当時のおしゃれの質の 高さと真面目さが伝わってきます。 色止めの技術が完全でないため染料が点状に飛び 散った箇所があります。当時としてはよく見られる 現象ですが、決して見苦しくはありません。 衿に焼けがありますが、これはかけ衿のかけ直しで カバーできます。また肩にもこの焼けが伸びていますが、 衿がきれいになったら肩部はあまり気になりません。 袖丈が長いので、この布を使って、身丈を10cm以上 伸ばせます。 身長が160cm以下くらいの方なら、この長い袖を 生かして振袖として着ることが可能です。 夏のパーティーに着ていただけたら、まわりの方々に 忘れられない印象を刻むことができると思います。
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