昭和50年代　　夏の袋帯です。やわらかい着物
(附け下げ、訪問着、夏大島、夏結城、塩沢紬など）
に合います。ききょうのみの明解な図柄は、季節を
ぴったり合わすことにより、一層の効果があります。
特に8月15日以降9月末までの、秋口の単衣の着物に
とてもふさわしく似合います。銀、濃紺、赤という色使いは
着物も選びやすく、着こなしが成功する様式です。
細かい紺地の絽綴れの上に紗の芝露とききょうの
図柄を重ねた、当時高級な正装用の為の袋帯です。
絽の訪問着、無地の着物にきちんと風格を合わせて
くれます。
年齢幅は２０から３０歳代の若い女性向きの帯です。
使用感は殆どありませんが、ききょうの赤い花に
擦れによる色落ちがあり、銀地が出ています。
見苦しくはありません。それは背景の銀地の箔が
とても良い状態なので、。花の陰影のために
演出しているのかのようにも見えるからです。

単位	B	C	D
ｃｍ

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